年下の君と青春中。
その頃の葵と小村君・・・。葵side
「葵ー、今日こそカラオケに行こっ!!」
満面の笑顔で俺に話しかけるコイツは、友達の二宮翔【ニノミヤカケル】。
伸びたえり足と目が痛いくらいの金髪。
見た目通りのチャラさ。でも、何気にいい奴だから、俺はコイツのこと嫌いじゃない。
「・・・無理だって」
「あー、相坂先輩だっけ?お前本当に相坂先輩好きなー♪」
なんておちょくってくる翔。
「は!?・・・別に笑はそーいうんじゃねーよ」
「嘘付けっ!!昨日の片山先輩の告白ん時、『俺、好きな人いるんで』って言ってたじゃん。あれ、相坂先輩のことだろ?」