年下の君と青春中。



教室を出て少し歩くと、いきなり自己紹介してきた。


「俺、相坂さんと同じクラスの小村廉って言うんだ。よろしくね♪」


「え?小村先輩ですか?」


「?うん」


・・・コイツが、小村かよ。


最悪だ。


昨日の笑の嬉しそうな顔を思い出して、つい眉間に力が入った。


「はは、そんな怖い顔しないでよ。俺の変な噂とか聞いてるの?」


「――いえ、笑・・・先輩が昨日話してた人だなと思って」



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