最初で最後の恋文

「へぇ～。ってことは、ここにいるメンバーは合格者なわけだ。」

茜は楽しそうに言った。仲間が増えて嬉しいみたいだ。

アルバム作りのメンバーは、真琴と茜を入れて、全員で六人だった。

中学からの友達でクラス一盛り上げ隊長である大沼大輝、背が高い元生徒会長の多田香里、スポーツが得意で人気者の元サッカー部のエース山下竜也、おしゃれが大好きで校則無視の佐々木奈々子。
この四人は話しやすい人ばかりなので、真琴はアルバム作りが楽しくなると思って、ウキウキした。

「明日から早速取り掛かったほうがよくねぇ？もう日にちもあんまねぇし。」

「そうだね！」

「あの暗い教室でいるのも疲れるからな。」

次々と会話が弾んでいった。

「でも、どこでするの？」

真琴がフッと疑問に思ったことを言った。