最初で最後の恋文
教室は後輩の授業やセンター試験対策で使うため、アルバム作りができるはずがない。
空き教室を使うにも、いちいち空き教室を使用する許可書を職員室に提出しなければならない。
「図書室は?授業中だったら騒がしくしても誰もいないんだし、迷惑かけないんじゃない?」
「無理だな。奈々子は図書室使ったことねぇから知らないと思うけど、図書室のおばちゃん厳しいから、授業中でも他に誰もいなくても図書室で騒ぐと強制退出される。」
竜也の話に奈々子以外のメンバーは首を縦に振った。
「じゃぁ、どこにするのよ!!」
奈々子が少し声を大きくして言った。
「いい場所、思いついたわ。」
香里が閃いた顔をして皆に言い、続けた。
「生徒会室。」
香里の言葉に皆が唖然としていた。
「えぇっ、でも…鍵とかないし、使えないんじゃ?」
真琴は香里の顔を見ながら、生徒会がない日以外は鍵がかかっている部屋を思い出していた。
「鍵ならあるわよ。」
香里はそう言うと、ポケットから生徒会室の鍵を出して、皆に見せた。
「ちょっと待て!何で、生徒会を卒業したお前がまだ生徒会室の鍵を持っているんだよ!!」
皆が思った疑問を大輝が代表して香里に言った。
「スペアキーだから。」
香里がサラッと口にした言葉に五人は口を開いたまま止まってしまった。
空き教室を使うにも、いちいち空き教室を使用する許可書を職員室に提出しなければならない。
「図書室は?授業中だったら騒がしくしても誰もいないんだし、迷惑かけないんじゃない?」
「無理だな。奈々子は図書室使ったことねぇから知らないと思うけど、図書室のおばちゃん厳しいから、授業中でも他に誰もいなくても図書室で騒ぐと強制退出される。」
竜也の話に奈々子以外のメンバーは首を縦に振った。
「じゃぁ、どこにするのよ!!」
奈々子が少し声を大きくして言った。
「いい場所、思いついたわ。」
香里が閃いた顔をして皆に言い、続けた。
「生徒会室。」
香里の言葉に皆が唖然としていた。
「えぇっ、でも…鍵とかないし、使えないんじゃ?」
真琴は香里の顔を見ながら、生徒会がない日以外は鍵がかかっている部屋を思い出していた。
「鍵ならあるわよ。」
香里はそう言うと、ポケットから生徒会室の鍵を出して、皆に見せた。
「ちょっと待て!何で、生徒会を卒業したお前がまだ生徒会室の鍵を持っているんだよ!!」
皆が思った疑問を大輝が代表して香里に言った。
「スペアキーだから。」
香里がサラッと口にした言葉に五人は口を開いたまま止まってしまった。