最初で最後の恋文
最後に宮崎に伝えたいことがあるんだ。
本当はあの日、あの公園で言いたかったんだ。
俺も好きだって。
俺も宮崎のことが好きだって。
でも、俺はそんなこと言える立場じゃないから、冷たくしてごめん。
あのとき、キスしたのも宮崎のこと好きだから。
宮崎としたかったから。

本当は言わないほうが宮崎のためなのかもしれない。
でも、どうしても伝えたかった。
わがままでごめん。
そして、俺を好きになってくれてありがとう。
宮崎に出会えてよかったよ。


               佐伯 遥斗


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