最初で最後の恋文
打ち上げが終わり、次々と店からクラスメイトが出ていき、店の外はクラスメイトが別れの言葉を交わしているところだった。
 
真琴は最後に店を出てドアを閉めた。
 
雪はもう降っていなくて、暖かい日差しが雪を溶かしていた。
 
真琴は胸に抱えたアルバムとA4の茶封筒と、そして遥斗からの手紙を握りしめて日が照らしている空を仰いだ。
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