最初で最後の恋文
「別に、悪いことに使おうとして作ったわけじゃないわ。ただ、生徒会室って校舎と離れているでしょ。だから、誰にも邪魔されないし、自分だけの時間が作れるのよ。スペアキーがあれば、いつでもどこでも使えるし、生徒会を卒業した後も受験勉強の時に役立つしね。」

香里は微笑みながらそう言った。

「もしかして香里…そのために生徒会長になったの?」

茜の質問に香里はニッコリと笑い、ええ。と答えた。

五人は香里の提案に少し迷ったが、他にいい場所もないし、校舎から離れている生徒会室は誰の邪魔にもならないし、生徒会室を使う人は誰もいないだろうと思い、結局、香里の提案である生徒会室を使うことにした。

そして、明日の朝のHRが終わると、早速生徒会室で作業を開始することに決めて、今日は解散した。
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