クソばばあと思ってた時期もあったおばあちゃんへ
クソばばあの遺品の中にねびっくりする物がありまして遺言状なんですよ。
祖父は、自分がまさか死ぬって最後まで意識しなかったようですがクソばばあは、入退院繰り返してたからある程度覚悟があったんじゃないかなって思いますね。
遺言状は、自分自身の人生を振り返った物でほとんどが苦労話しなんだけど唯一楽しかった時期があると書かれてましてそれが僕を預かった時期なんですよ。
この子をなんとかして両親が居なくても立派にって気持ちとやはり、孫が可愛かったんでしょうね。
当時の家計簿を遺言状に書いてるんですね。
両親からの仕送りでは、足らなかったらしいんですがそれでもなんとかやってるんですね。
祖父母の持ち出しがかなりあったみたいですが僕は、子供だったから全く分かって無くてですね最近、母親から当時の状態を聞かされ、びっくりしましたよ。
家計簿の中には、例の漫画本をどこで買うとか練り消しゴム買ってやれずに残念寂しそうな顔をする僕の事や一緒に観たアニメの事もちろん電信柱の件も書かれてて【心を鬼にするがやはり不憫】
と筆圧の強い文字で書かれてました。
これを見た僕は、なんて勘違い野郎の馬鹿な子供だったのだろうかと思ったし涙が出て仕方なかったね。
祖父母共々僕を守ろうと必死だったし祖母は、その実務を任され頑張りながらも僕との時間を人生で一番幸せだったと最後に書いたのは、本音なんだろうと思う。