緑の君~白い影~Ⅱ
淡い光がレンを包む。
「暖かいな…。」
レンの瞳が金の光を帯びる。
突然レンが立ち上がる。
「!」
両手でさゆりの手を握り締めている。
「やっぱり君は僕の巫女だ!」
「あっ?へっ?!」
キラキラとした目にキラキラとした白い刃が…。
うっ…。眩しい…。
思考の着いていかないさゆり…。
「白蛇のくせに…。」
ポツリと緑の君が言う。
人格変わってませんか?二人とも…。
「君のような妖しと同じにしてほしくない…。」
あっ?あの~?もしもーし?
今にも二人とも飛び掛かりそう…。
ぐらり…。
「あっ…れ…れ。」
藤の花びらがさゆりを包む。
緑の君がさゆりを抱えた。
「ごめん…。さゆり…。」
「緑の君…。」
「今は眠って…。」
私言わなきゃいけないことがまだ…。
さゆりは意識を手放した。
それを確認して緑の君は問う。
「お前何者…。」
藤の花びらが集まり人の身体を作っていく。
「私は…。あの土地、数百年の歳月、藤の木に宿りし精霊。」
「道理で…。力がこっちよりだった。」
「神木に近い尊き彼女に力を貸してもらった…。そして、遂にスーリアに出逢えた。」
「さゆりは…。」
花びらが舞う。
「私は…。藤乃…。巫女に名を貰ったもの…。求めるなら貴女を…。私は…。常世を繋ぐもの。」
さゆりの頬に口づけて消えてしまった。
愛しいものを抱きしめて空を見上げた。
休火山の上に輝く星に…。弓月…。
「さゆり…。」
学園と神社…。
「神々と精霊…。妖しが集まりつつある…。」
眠る愛しいものを強く抱きしめた。
側にいたい…。
抱きしめて優しく口づけて…。
家路につく。輝く緑の髪に風が吹く。
星も月も空気が清んで瞬いているのに何処か寂しそうなのは…。
眠る巫女は気付いてない。
何かが動き出す…。
「暖かいな…。」
レンの瞳が金の光を帯びる。
突然レンが立ち上がる。
「!」
両手でさゆりの手を握り締めている。
「やっぱり君は僕の巫女だ!」
「あっ?へっ?!」
キラキラとした目にキラキラとした白い刃が…。
うっ…。眩しい…。
思考の着いていかないさゆり…。
「白蛇のくせに…。」
ポツリと緑の君が言う。
人格変わってませんか?二人とも…。
「君のような妖しと同じにしてほしくない…。」
あっ?あの~?もしもーし?
今にも二人とも飛び掛かりそう…。
ぐらり…。
「あっ…れ…れ。」
藤の花びらがさゆりを包む。
緑の君がさゆりを抱えた。
「ごめん…。さゆり…。」
「緑の君…。」
「今は眠って…。」
私言わなきゃいけないことがまだ…。
さゆりは意識を手放した。
それを確認して緑の君は問う。
「お前何者…。」
藤の花びらが集まり人の身体を作っていく。
「私は…。あの土地、数百年の歳月、藤の木に宿りし精霊。」
「道理で…。力がこっちよりだった。」
「神木に近い尊き彼女に力を貸してもらった…。そして、遂にスーリアに出逢えた。」
「さゆりは…。」
花びらが舞う。
「私は…。藤乃…。巫女に名を貰ったもの…。求めるなら貴女を…。私は…。常世を繋ぐもの。」
さゆりの頬に口づけて消えてしまった。
愛しいものを抱きしめて空を見上げた。
休火山の上に輝く星に…。弓月…。
「さゆり…。」
学園と神社…。
「神々と精霊…。妖しが集まりつつある…。」
眠る愛しいものを強く抱きしめた。
側にいたい…。
抱きしめて優しく口づけて…。
家路につく。輝く緑の髪に風が吹く。
星も月も空気が清んで瞬いているのに何処か寂しそうなのは…。
眠る巫女は気付いてない。
何かが動き出す…。