緑の君~白い影~Ⅱ
「というか…。誰だっけ?」





「転校生…。雨宮レン…。帰国子女。イケメンベストにランクイン…。只今急上昇中。」





行きなりメモにだて眼鏡でキラキラしだすまり…。




まりは面食いだった。
そんでホラー好き…。





「いいなぁ。かなこも欲しい!」





花束なんて初めてもらった…。ちょっとうれしいかも。





ニコニコしていたらしく…。
「浮気者~。」





「えっ別に…。」




やっぱりこれは…。浮気なの?!





「じゃあ!続きは夜に!」




「隊長夜でありますね!」




「かなこ隊員!恋ばなと怪談ネタを集めるのだ!」




「ラジャー!!」




鼻歌混じりに足早に去る二人組…。





人の話を聞いて~!





「綺麗だね…。」




振り返ると緑の光が見えた。




「緑の君…。」





「それ…。」





「もらったの…。えっと…。」





こういう時は、どう言えばいいの?





「よかったね。帰ろうか。」





「うん…。」





何も聞かないでくれるのは私が困ったからかな…。





中庭の藤棚を通り過ぎ。
ちょっと立ち止まる。





「どうしたの?」




「いや…。なんでもない。」





急に真顔になるから…。ちょっぴり驚いた。





手首を掴んで足早に裏庭へ…。





いつものベンチを通り過ぎたところで風が吹いた。
気持ちよくて目を閉じる。





目を開けると…。





緑の君がいなかった。
「緑の君?」





返事はなくて…。





そのまま家に向かった。
いつものことなのに、寂しいのは変わらない。
「いつもそばにいる…。」





その言葉を信じてるから…。





神社の敷地に入って…。ちょっと違和感を感じたけど、それがなんなのかわからなかった。





頭は今やパジャマパーティー。





「おかえりなさいー!」
ルンルンのお母さん…。
張り切ってるのが目につく。
そしてフリフリのエプロン…。





「メール読んだよね?」





「もちろん!」





「私は張り切らないでねてメールしたと思ったんだけど。」





「これが普通よ!ふつう!」





ため息しかでません…。
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