緑の君~白い影~Ⅱ
祭り
食卓にて気まずい雰囲気…。
山姥のオーラが怖い。
「お婆ちゃんどうしたの?難しい顔して。」
ずぃと顔を寄せ。
「さゆり…。祭りの日なんじゃが…。」
んん?祭り…。
「実は温泉に誘われての…。」
ははん…。そういうことか。
「いいよ。行った行った。」
「すまないねぇ…。しっかり稼ぐのじゃ!次期神主としてしっかりと!」
はいはい…。
胡麻すりしてたかと思えば…。
「まり達に巫女さんのバイトでも頼もうかなぁ。」
「いいわねぇ!」
お母さん目がキラキラしてる。祭りだから張り切るつもりね…。
超がつくほどブリブリにするはずだ。
お祭り…。忘れてたけど。
「はぁ…。」
「どうしたの?」
「なんでもない…。ご馳走様。」
いつもの通り袴か…。
「浴衣着たかったな…。」
神社の砂利の音が響き渡る。
誰かいるみたい。
窓からそっと覗いた。
参拝してる…。
何かを探すようにキョロキョロしていた…。
たぶん…。
奥からそれを探しだし、急いで追いかける。
「もしもし…。探し物はこれですか?」
目を丸くして女の子が見ていた。
「どうして…。」
坂木神社の御守り…。
神木の枝が入っている縁結びの御守りだ。
「んー。なんとなくかな?」
「ありがとう。」
「今度お祭りあるから来てね。大切な人と。」
「はい!」
花柄のスカートを翻して去っていく。
かわいらしい…。きっと浴衣を着たらもっとかわいらしい…。
花壇の向日葵を見てちょっぴり寂しくて。
「緑の君とお祭り…。」
行きたいな…。
「山姥がせっかくいないのにな…。でもなんか言ったら座禅だ、滝修行だ、浄めて来いとやれ言われるだろうしなぁ…。」
ため息しか出なかった。
とりあえず…。
お祭りあること言ってみようかな。
かた…。
向日葵が揺れる。
奥の使っていない御堂の扉が空いてる。
「誰?」
近づくも気配が消える。
山姥のオーラが怖い。
「お婆ちゃんどうしたの?難しい顔して。」
ずぃと顔を寄せ。
「さゆり…。祭りの日なんじゃが…。」
んん?祭り…。
「実は温泉に誘われての…。」
ははん…。そういうことか。
「いいよ。行った行った。」
「すまないねぇ…。しっかり稼ぐのじゃ!次期神主としてしっかりと!」
はいはい…。
胡麻すりしてたかと思えば…。
「まり達に巫女さんのバイトでも頼もうかなぁ。」
「いいわねぇ!」
お母さん目がキラキラしてる。祭りだから張り切るつもりね…。
超がつくほどブリブリにするはずだ。
お祭り…。忘れてたけど。
「はぁ…。」
「どうしたの?」
「なんでもない…。ご馳走様。」
いつもの通り袴か…。
「浴衣着たかったな…。」
神社の砂利の音が響き渡る。
誰かいるみたい。
窓からそっと覗いた。
参拝してる…。
何かを探すようにキョロキョロしていた…。
たぶん…。
奥からそれを探しだし、急いで追いかける。
「もしもし…。探し物はこれですか?」
目を丸くして女の子が見ていた。
「どうして…。」
坂木神社の御守り…。
神木の枝が入っている縁結びの御守りだ。
「んー。なんとなくかな?」
「ありがとう。」
「今度お祭りあるから来てね。大切な人と。」
「はい!」
花柄のスカートを翻して去っていく。
かわいらしい…。きっと浴衣を着たらもっとかわいらしい…。
花壇の向日葵を見てちょっぴり寂しくて。
「緑の君とお祭り…。」
行きたいな…。
「山姥がせっかくいないのにな…。でもなんか言ったら座禅だ、滝修行だ、浄めて来いとやれ言われるだろうしなぁ…。」
ため息しか出なかった。
とりあえず…。
お祭りあること言ってみようかな。
かた…。
向日葵が揺れる。
奥の使っていない御堂の扉が空いてる。
「誰?」
近づくも気配が消える。