*魔界の王様と…*
ガチャ…。
うっわぁ…。これ、お城?
現実とは思えない、おとぎ話にでてくるようなお城。すごく大きいの。
「なんなのよここ…」
「あ、いらっしゃいましたか。美咲様」
ひっ…
「きゃあっーーーーーー!」
突然私の目の前に現れたのは
肌が白くてグリーンの瞳で薄いグレーの髪をした男の人。
誰もが見惚れてしまうような容姿。
っていうか…
「なんなんですか!ここ!
あなたは誰!?なんで私はここにいるの?!」
「美咲様…落ち着きください!」
「ここは魔界でございます。
私は、この魔界の次期王となられるお方、ルキア様にお仕えしている執事でございます。」
「…は。魔界ですって?」
「はい。魔界でございます」
「はぁ…?なんで私がこんなとこにいるわけ?」
「それは…ルキア様が人間との交流をとても嫌っておられまして、我々が王の命令でルキア様の婚約者にふさわしい女性を探すことになっております。」
いやいや私関係ないっしょ
とか思いながら話を聞いていた。