四魂 ~sikon~
第一章 「紹介」
神咲家と末っ子景
神咲瑠衣(しんざきるい)。
16歳、AB型、12月25日生まれ。
年齢、血液型、誕生日は、俺以外の三人も同じです。
そして一応、神咲家の長男。
バンドのリーダーなどは特に決まっていなかった。
一応インディーズとして事務所に所属してはいるものの、俺たちは兄弟だ。
自然に何もかもがまとまっていくし、あえて特定する必要もなかった。
そして役割分担などは、また自然に決まっていた。
初夏。
長男の瑠衣はいつものように、学園での昼休みに中庭の噴水前に腰掛け、作詞に専念していた。
今度のオリジナル曲はこの学園の文化祭の舞台で披露することになっている。
先日のライブのように盛況だといいんだが・・・。
問題というほどでもないが、当然ながら詞ができないことには始まらない。
「何をイメージしよう・・・」
特に曲のテーマなどは決めていないが、漠然としたことでもどんな曲にするかは決めておきたい。
穏やかな風を受けながら、書き記す白紙のノートを前にあれこれ考えを巡らせていた。
すると、どこからかクラシック音楽が聞こえてくる。
「・・・・」
今自分が背を向けている校舎のほうから。音楽室からだ。
吹奏楽部だろうか・・・いや、ピアノの音しかしないということは・・・
16歳、AB型、12月25日生まれ。
年齢、血液型、誕生日は、俺以外の三人も同じです。
そして一応、神咲家の長男。
バンドのリーダーなどは特に決まっていなかった。
一応インディーズとして事務所に所属してはいるものの、俺たちは兄弟だ。
自然に何もかもがまとまっていくし、あえて特定する必要もなかった。
そして役割分担などは、また自然に決まっていた。
初夏。
長男の瑠衣はいつものように、学園での昼休みに中庭の噴水前に腰掛け、作詞に専念していた。
今度のオリジナル曲はこの学園の文化祭の舞台で披露することになっている。
先日のライブのように盛況だといいんだが・・・。
問題というほどでもないが、当然ながら詞ができないことには始まらない。
「何をイメージしよう・・・」
特に曲のテーマなどは決めていないが、漠然としたことでもどんな曲にするかは決めておきたい。
穏やかな風を受けながら、書き記す白紙のノートを前にあれこれ考えを巡らせていた。
すると、どこからかクラシック音楽が聞こえてくる。
「・・・・」
今自分が背を向けている校舎のほうから。音楽室からだ。
吹奏楽部だろうか・・・いや、ピアノの音しかしないということは・・・