とある真夏の物語【完】


『ちょっと待てよ、まなつは、今日1日、オレのパートナーだ、勝手につれていってもらっちゃ、困るなぁ?ルーン国、第二王子のリュウくん?』




カイもリュウに負けないくらい爽やかな笑みでそれをいなした。




『…悪いけど、隣国の王子には渡せないよ?カイ王子?』





…2人ともわかってたんだ




『あはは、まぁまぁ、王子同士仲良く…ね?』





苦笑いを浮かべる私をよそにリュウとカイはにらみ合いながら私の腕を引っ張ってくる。






…痛いんだが…





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