とある真夏の物語【完】
『…シュカさん!!』
『真夏さま!』
シュカさんがギュッと私を抱き締めてくれる。
『私が不甲斐ないばかりに、真夏さま申し訳ありません。大丈夫でしたか?』
震えるシュカさんの声に私の涙腺もゆるんできた。
『…大丈夫です、何も言わずに飛び出してゴメンなさい…』
そんな女2人のやりとりを
『『…負けた気がする』』
と、落胆しているリュウとカイに私もシュカさんも気が付かなかったのだった。