とある真夏の物語【完】
―――
『…っ?』
頭がガンガンと痛む。
私は、痛む頭を押さえながら体を起こした。
『ここ…どこ…?』
周りをキョロキョロ見回してみるが、私の部屋ではなさそうだ。
きれいな装飾品が飾られているし、私が目を覚ましたのは、ふかふかのベッドの上…。
城内のどこかの部屋だろうか?
そんなことを考えていると…
『…あれ?起きたんだ?』
突然、ドアが開いたかと思うと、知らない男の人の姿。
…だれ?