とある真夏の物語【完】
『…はやく、私をここから出して…』
キッと、睨み付けるように私は、ヨウを見つめた。
すると、少し驚いたようなヨウ。
目を丸くして私を見ている。
『へぇ?真夏ちゃんって意外と短気なタイプ??でもさ、そんなこと言っていいの?幼なじみのこと知りたくない?』
ドクン
『…なんで、あなたが…?そのことを…』
『オレは何でも知ってるよ?そうだな、君がオレに協力してくれるって言うなら、君の幼なじみのことも教えてあげようか?』
不適な笑みを浮かべ、ヨウはそう呟いた。