とある真夏の物語【完】


『まだ…ってどういう意味だ??』





コイツは、はっきり言ってあまり信用はできない。





オレは、軽く警戒しながらもユウを見つめていた。







すると、





『本当に…リュウは、お気楽なんだね…悪いけど、キミの大切な人は、兄さんの所に連れていったから』




そう言って、ニヤリとほくそ笑むユウ。







嫌な予感がした。





『…兄さん…だと?まさか……ヨウのことか?』




オレは、ギロリとユウを見ながらそう問いかける。






『…そうだよ、兄さんの計画に必要なんだよね、あの子。大丈夫、大事だからヒドイ目にはあわせてないからさ』





クスクスと楽しそうに微笑むユウ。




< 129 / 157 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop