とある真夏の物語【完】


『よかった…無事だったか…!!』




心底ホッとしたような表情で私を見つめるリュウ。





『…っ、リュウ…私…』





そんなリュウの表情を見て安心したのか…ポロポロと涙がこぼれてきた。





『…ゴメン…いろいろ心配かけた……オレ、思い出したんだ…まなつ…』






ドキン






何…?いつものリュウじゃない…?





まるで、愛しいものを見るように私を見つめるリュウに鼓動が高まってくる。




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