とある真夏の物語【完】
『国王暗殺に失敗して……どこに消えたのかと思っていたが……まさか、ユウと組んでこんなことを企んでいたなんて…思ってもいなかった』
ジロリと、冷たい目でヨウを睨む祥ちゃん。
しかし、ヨウはあくまで余裕そうな表情を崩さずにニヤリと微笑んだ。
『…ふっ、いい目をするようになったじゃん?…暗殺なんてたいしたもんじゃないよ、この国は腐りきっている…だから、オレがこの手でただそうとしただけ…』
クックッと心底おかしそうにヨウは笑った。