とある真夏の物語【完】
『…なんで…あんなことを……』
『…本当に…ショウは幸せだね……知らなかっただろう?オレはね、いやオレとユウはかな…?……現国王の実の息子なんだよ。』
『…なっ…』
祥ちゃんが絶句するのがわかった。
『…オレとユウは、国王とメイドの間にできた子どもなんだよ、笑えるだろう??オレは…これを知った時、決めたんだ…』
『…っ、実の息子だっていうなら何で……暗殺なんか!?』
ギリッと奥歯をかみしめ、悔しそうにヨウを睨む祥ちゃん。
『アイツはね、母さんを見殺しにしたんだよ、まぁ、妃に知られるのが怖かったんだろうけど…』
心底蔑んだような目を向けて…
ヨウは、ニコリと微笑んだ。