とある真夏の物語【完】




陽子おばさんも冬樹くんも今頃心配してるだろうな…。




私は、さっきの出来事を思い返していた。



でも、確かにあの声は、祥ちゃんだった。


私が祥ちゃんの声を間違えるはずがない。




みんなには、聞こえていなかったのかな?




ふと、そんな疑問が浮かんだ。





『…祥ちゃん…どこにいるのよ…はやく、帰ってきて…』





私は、ぺたりと地面に座りこんだ。




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