とある真夏の物語【完】


『あら?あんたまだパジャマだったの?さっさと着替えなさい!』



リビングに降りた私に母は、呆れたような声でそう言ってくる。





『了解…』






『あ、あんた…祥ちゃんのお墓参りしてから行くからね!』







ピクッ






母のその言葉に私の肩が少し揺れた。






しかし、私は、平然とした素振りで




『わかった』




一言そう呟いた。





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