とある真夏の物語【完】






『…うっそ…』



私は、あいた口が塞がらなかった。




『ほら、こっち。ひとまず、ここは、オレの城だから好きに使っていいから』





なぜかって?





そりゃ、外に出た途端に見えたこのでっかいお城を見たからさ!




しかも、リュウ専用らしい…






『あ、ありえない…やっぱり…違う世界なの…?』






『…あの、失礼します…真夏さまでいらっしゃいますか?』




突然、私の後ろからそんな声が聞こえてきた。




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