とある真夏の物語【完】
『わぁ…すっごい…』
お城の中に一歩足を踏み入れた瞬間に目に入ったのは、大きなシャンデリア。
その奥には、長い廊下があって、
廊下の所々には、これまた高そうな壼などの骨董品がおかれていた。
…リュウって…マジで王子様なんだ…
なんて、改めて実感する私。
『さぁ、こちらですよ、着替えが終わったら、リュウ様に会いに行きましょう』
そう言って、シュカさんが、私に向かってウインクをする。
私は、コクリと素直に頷いた。
取り敢えず、この世界では、リュウを信用するしかない。
そう思いながら…。