とある真夏の物語【完】



『…ユウには…あんまりかかわんなよ…』



リュウの冷たい声が廊下に響いた。


『な、何で…?』




恐る恐る聞いた私に、リュウは、辛そうな表情を見せた。




『…アイツは…オレなんかよりずっと…』





そこまで言い掛けてリュウは、はっと、したように言葉を止める。



『…?』




『…とにかく…ユウにはあんまりかかわんな……』





…リュウ…さっき何を言い掛けたの…?




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