とある真夏の物語【完】
『…シュカ、悪いけど、真夏と話あるから少し席外してくんないか?』
突然、リュウがそんなことを言い出した。
ば、ばか!今、シュカさんにそんなかと言ったら…
私は、冷や汗を浮かべながらちらりと、シュカさんの姿を見る。
『!!はいっ!もちろんですっ!すみません、気が利かなくて!では、失礼致します』
私の予感は的中。
シュカさんは、さらにキラキラの笑顔で楽しそうに微笑んでいる。
そして、そのまま部屋を出て行ってしまった。
後に部屋に残された私は、リュウをキッと、睨み付ける。
『あのね〜!なんで、誤解されるような態度をとるわけ!?シュカさん、絶対誤解してるじゃん!』