とある真夏の物語【完】
…祥ちゃん、待っててね…必ず私が見つけるから
私が…よし!と、気合いを入れたその時
『なにが、よし!なんだよ…』
突然、後ろからそんな声が聞こえてきた。
『リ、リュウ…』
び、びびった…
『…まぁ、どうでもいいけど………そんなことより……ほら、町行くぞ!』
苦笑い気味の私には目もくれず、ギュッと私の手首を掴むリュウ。
『う、うん』
私も素直に頷いて、リュウの後をついていった。