とある真夏の物語【完】



…祥ちゃん、待っててね…必ず私が見つけるから




私が…よし!と、気合いを入れたその時




『なにが、よし!なんだよ…』



突然、後ろからそんな声が聞こえてきた。




『リ、リュウ…』




び、びびった…







『…まぁ、どうでもいいけど………そんなことより……ほら、町行くぞ!』





苦笑い気味の私には目もくれず、ギュッと私の手首を掴むリュウ。



『う、うん』




私も素直に頷いて、リュウの後をついていった。



< 74 / 157 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop