とある真夏の物語【完】
私の視線に気づいたシュカさんがちらりとと隣に座るリュウを見た。
『あ…リュウ様は、寝かせてあげてください…最近、あまり眠れていないようなので…じゃあ、続きを話しますね………ルーンは、その時1人の少女と出会います。その少女は、とても愛らしくルーンは、直ぐ様彼女に恋をしてしまうのです…その少女の名前は……………マカ…後にこの国最初の王妃になられるお方…』
私と同じ名前…
私が驚いたような顔をシュカさんに向けると、
『私も、最初は驚きました…この国の人でマカ様の名前を使うなんて……普通に考えたら無いことですから…ですが、素敵な名前にはかわりありませんからね!』
そう言って、にこっと微笑んだ。