とある真夏の物語【完】


あはは、と苦笑いしてみる。




すると、緋色の目の男の子は、何かを考え込むような訝しげな表情で私を見つめてきた。




な、何…?




思わず、その視線にたじろぐ。




『な、何でしょうか…?』






『いや…別に……そういえば、名前はなんてゆーの?オレは、カイ』





そう言ってにっこり微笑んだ。




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