とある真夏の物語【完】
私は、まぁ、今日だけなら…と思い頷いた。
カイにはいろいろとお世話になったしね。
『よし!じゃあ、今からすぐ用意して!!サカキ…あとは頼む』
『かしこまりました、では、まなつさん、こちらに』
私は、ちらりとカイを見た後、サカキさんについていく。
そして、
『このドレスに着替えてください』
手渡されたのは…
フリルを多くあしらったなんともかわいいドレス。
生地の肌触りも最高で…かなり高そう。
『あの、これ私なんかが着て本当に大丈夫ですか?…汚したりしたら…』
『大丈夫でございます、これは、カイ様からまなつさんへのプレゼントです、今、世話がかりが到着いたしますのでしばらくお待ちください』
サカキさんは、笑ってそう言ってくれた。