Run AwayⅠ・Ⅱ Truth
「待てよ!」


そう叫んだのは、レイだった。

俺の腕を持って、引っ張り出していた。

「どこにも、行くなよ…」


レイは泣いていた。

レイの泣くすがたを見るのは初めてだった。

俺はハッと我にかえった。


もう髪の色も眼の色も直っている。

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