Run AwayⅠ・Ⅱ Truth
そんなことがあったのか?


「日記に書いたんだよ、レックス。」

「……。」

「忘れ…ちゃったの?」


「…ああ。」


俺は申し訳ない気持ちになったが、謝る気持ちになれなかった。

だって、夕日を見たことを覚えていないのだから。


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