相合い傘～矛盾の涙

だから嘘だと理解して居ても離れられない理由が在る。


生きて行く為の温もりが私の中に残って居るから


でも私の体と心は不条理に動き回って居て


時に感情とは裏腹に不足しているものを得る為に漆黒で透明な心の中に在る矛盾を正当化させて


時計の針に従い


いつもの場所で君と笑ったり泣いたりして君の優しいキスが涙を煌めかせて


柔らかい空調の中で心を癒されて行く私は


余分な知性を消して逝く


優「ずっと好きだった」


愛（ありがとう）


また私は空白の影に憂鬱を置き去って逝く