ダイスキ。
「ブサミ!ブサミ!ブサミ!」
優美がいじめられていた。
はぁー、ブサイクってある意味忙しいのね。
まぁ、やるか…
「ちょっと!!私の親友になにしてんの!!」
怒鳴る演技をして、男子を殴る。
でも、
「もうちょっと弱くしてください、志織さん。」
―――もちろん本気で殴るわけじゃない。
昨日、入念な打ち合わせをしての本番なんだから。
つまり、男子はいじめる演技、私は助ける演技をしているの。
このことは、私と協力している男子10人しかしらない。
他のクラスメイトと先生には、私を友達思いな優しい生徒と思わせてる。
もちろん、たーくんもその1人。
あっ、もうそろそろ保健室にいかなきゃ。
男子も弱ったふりしてるし…。
「じゃぁね、優美。」
「うん。」
優美にバイバイを言った後、保健室に急ぐ。