Deep sea Girl


「遠野さん、席は雅の隣だよ、みんな仲良くしてやりーや」

そういい石原先生は適当にいい私を席まで案内してくれた。

「ありがとうございます」
「早く、馴染めるように頑張り」

そういい鼻歌を歌いながら教卓に戻りHRの続きを開始し話し始めた先生を見て忙しい人だと、冷静にもそう思った。

「…………」

隣を見れば雅という男子生徒は机に腕を枕にして寝ている。話しかけなくて済むのでそれはそれでいい。

ー…すると、

トントンと肩をつつかれた。
振り向けば茉莉奈にそっくりな女の子がニコニコしながら私を見つめた。ミカエラさんが言っていたことは本当だったみたいだ。

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