Deep sea Girl
仮面は剥がせない
「…、はあ」
憎たらしいくらい眩しい太陽を腕で妨げる。屋上はほどよい風がなびいていた。
タイルにゆっくりと腰を下ろした。
「………馬鹿みたい」
ぽつりと呟いた台詞は空へと消えていった。
「あんた、サボり?」
ふと、後ろから声がした。
なんか、最近こんなパターンが多いな。ゆっくりと振り返ればなんとなくどこかで見たことあるような…、あ…隣の席の奴か。