Deep sea Girl
「余計な詮索は身を滅ぼす」
そういい、さらに奴を睨みつければムスッとした表情をしたあとにっこりと笑い、…
「異質な奴」
と言い彼はドアの方へと歩いていった。
「っ、」
私は奴に近づいてポケットに仕舞っていたカッターを取り出し奴の首を掴んで刃を向けた。
「……今すぐ殺してやろうか」
「…はは、本当、…面白い奴」
そういいおかしそうに笑う奴を見て首筋に当てていたカッターを軽く引く。
切れた部分からはつぅと血が流れてスローモーションのように垂れ流れていくのを見て何故だか虚しい気持ちになった。私は奴から離れてカッターを仕舞いながら屋上を後にした。