空と天使と悪魔くん



――――――――――………

――――――――……
―――――――…



「それ…本気で言ってる?」



らん《マジよ。でもね…この事は絶対に他に知れてはならないの。分かるでしょ?》

るか《この事が他に知れたら、杏里は女王ではいられないの。》



「そのこと…陸久は知ってるの?」



らん《多分ね…記憶を失ったのは、莉亜だけの筈よ。》

るか《――と――も、もちろん知ってる。》



「莉亜には…このまま言わない気?」



らん《これから先、――と――が接触してくると思うわ。》

るか《そのとき、莉亜が何かに感づいてしまったら寧子から言ってほしいの。》



「…っ…分かった。その時になったら…言うね?」



らん《よろしくね、寧子。》

るか《ありがとう…分かってくれて。》




ちょうど話がまとまった時、


部屋の扉が開いた。






< 93 / 370 >

この作品をシェア

pagetop