SD殺人事件
「失礼しまーす。」
俺ら3人が事務所に戻ると、
「何かわかったん?」
地ー坊がホッとした表情で言った。
「班長がさっきからずっとカメラ見てはるけど、やっぱり磯俣のタバコには誰もさわってないねん。」
シュンっとした表情で生駒さんが言った。
何気に信くんの方へと視線をやると、信くんはモニターをジッと眺めながら頭をかいていた。
「わかったで。犯人。」
高くんがそう言って地―坊の肩を叩いて信くんの方へと歩いて行った。
「高!お前邪魔すんな!」
って言う信くんのキレ声をBGMに、
「犯人も磯俣殺しのトリックもみんなわかったで!もう安心しーや!」
太ちゃんが胸をはってそう言った。
「せやで、せやからはよ帰ろーな。」
高くんがそう言って、信くんの肩を叩いた。
「誰が犯人なん?」
そう言いながら信くんと高くんの方を凝視する金谷。
「高!あんたふざけんときー!」
地ー坊が言うとフンっと首を横に大きく一度ふって、またフ~ラフラと高くんが俺の方に歩いて来た。
そして、俺のケツを叩いた。
「何すんねん!」って言いかけたがその言葉を飲み込んで太ちゃんの方を見ると真剣な表情で太ちゃんも俺を見ていた。
「んな、この事件の真相を解明させてもらうわ。はんにん…。」
「犯人はお前だぁ!」
俺が言いかけたのを遮って高くんが嬉しそうな嬉しそうな顔をして指をピーンとさした。

何してんのん?この人…?
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