SD殺人事件
証拠。
信くんが出したこの言葉を聞いて、誰よりも早くコイツをみんなに公表してやろうって思い口を開くタイミングをうかがった。
「証拠なんか休憩所行ったらいっぱいあるやん。」
そう言って高くんがそそくさと事務所から出て行った。
で、出鼻くじかれたぁぁ~!
休憩所に着いて、自販機のミルクティーのボタンに毒物検知機を押し付ける太ちゃん。
「これで、毒のついた手で磯俣がこのボタンを押したのがわかるやろ?」
そう言って高くんに毒物検知機を手渡す太ちゃん。
「これも、ほらぁ!」
高くんが嬉しそうに信くんのくれたアメの包み紙に毒物検知機を押し付けた。
「えー?ウチらみんなアメ食べたやん。毒入ってたん?」
高くんから包み紙をぶん取って不思議そうな顔で地ー坊が包み紙を眺めた。
「もし毒物検知機自体が毒だけじゃなくて化学的な物に反応するとしたら、アメの表面に解毒剤でも塗ってあったんちゃう?
万が一誰かの手に毒がついても大丈夫なように。」
俺が言うと、
「あーそっか。磯俣くんアメもらった時いーひんかったもんなぁ。それにあのアメなんか苦かったもんなぁ。」
金谷が感心した感じで言った。
ちゃうねん。
俺はこんな説明をしたいわけじゃないねん。
おいしいシチュエーションをゲットしたいだけやねん!!
よし、言うぞ!
「ほんで……。」
「この中に一番の証拠があんで。 磯俣と信の指紋と毒がベッタリついた100円玉。」
言われたー…。
言われた、言われたぁぁぁ!!
わざわざ俺が喋ってんのをかき消して言わはったぁ…。
何なんこの高って人。
俺が言いかけたのを、遮って高くんが言い、そして自販機をバンっと叩いた。
そしてなぜか俺に向かってチュっとした。
たぶん俺の意図を読んでわざわざ潰してくれはったんやろな…。
ありがとう。
そんな君が大好きだよ…。
信くんが出したこの言葉を聞いて、誰よりも早くコイツをみんなに公表してやろうって思い口を開くタイミングをうかがった。
「証拠なんか休憩所行ったらいっぱいあるやん。」
そう言って高くんがそそくさと事務所から出て行った。
で、出鼻くじかれたぁぁ~!
休憩所に着いて、自販機のミルクティーのボタンに毒物検知機を押し付ける太ちゃん。
「これで、毒のついた手で磯俣がこのボタンを押したのがわかるやろ?」
そう言って高くんに毒物検知機を手渡す太ちゃん。
「これも、ほらぁ!」
高くんが嬉しそうに信くんのくれたアメの包み紙に毒物検知機を押し付けた。
「えー?ウチらみんなアメ食べたやん。毒入ってたん?」
高くんから包み紙をぶん取って不思議そうな顔で地ー坊が包み紙を眺めた。
「もし毒物検知機自体が毒だけじゃなくて化学的な物に反応するとしたら、アメの表面に解毒剤でも塗ってあったんちゃう?
万が一誰かの手に毒がついても大丈夫なように。」
俺が言うと、
「あーそっか。磯俣くんアメもらった時いーひんかったもんなぁ。それにあのアメなんか苦かったもんなぁ。」
金谷が感心した感じで言った。
ちゃうねん。
俺はこんな説明をしたいわけじゃないねん。
おいしいシチュエーションをゲットしたいだけやねん!!
よし、言うぞ!
「ほんで……。」
「この中に一番の証拠があんで。 磯俣と信の指紋と毒がベッタリついた100円玉。」
言われたー…。
言われた、言われたぁぁぁ!!
わざわざ俺が喋ってんのをかき消して言わはったぁ…。
何なんこの高って人。
俺が言いかけたのを、遮って高くんが言い、そして自販機をバンっと叩いた。
そしてなぜか俺に向かってチュっとした。
たぶん俺の意図を読んでわざわざ潰してくれはったんやろな…。
ありがとう。
そんな君が大好きだよ…。