[SS]私達親子以上
「何で!?18年間も共にしたのよ?こんな何年しかいない小娘に財産「貴女よりよっぽど妻らしい立ち振舞いでしたよ茉さんは。馨君の親権取ったのは建前であって、決して母性じゃない。育てたのだって恵の母親だし…そんな人に神は微笑まないよ」
「これ以上、母(茉)を侮辱するなら警察呼びます」
「それに、もぅ遺言状で相続人が決まってるのだから」
小百合さんは項垂れて帰っていった。
「相変わらずだね小百合さんは?」
「こんなんで退くような人じゃないんだけど、茉気を付けてな?」
「蛇だな」
「そうですね?そういう血が俺にも流れてるなんて……」
通夜が終わり告別式も無事に終わった。
「茉、どうする?」
「えっ?」
「別に生涯親父の妻で居る事はないと思う。まだ若いんだし、茉がしたいようにしていいと思う」
「……私を…………で」
皆を不幸にしちゃう私がこんな事願っちゃダメなの?
―私を一人にしないで―
遺品をかたずけていたら私と馨への手紙が机の中に入っていた。