Material Boy
「驚かれないんですか?」
「過去に何かがあったってことで、人を判断したりしません。
今、どうであるかです。
彼の才能は、我社にとって必要ですから。
この通り丸ごと彼の作品ですよ
素晴らしいと思いませんか?」
仲野は、目を細めて、感動したように大声で叫んだ。
「素晴らしいのはあなたです。
フェア-が終わったら一度食事してくださ!」
近くにいた人達が皆振り返り二人を見た。
野乃はなんとなく断れない雰囲気になり
「食事だけなら。」
と答える羽目になった。