Material Boy
子犬みたいにしっぽふりっぱなしの安藤に、

ちょっと可愛いと思ってしまう野乃は、

やっぱり自分は変わったなあと感じる。


「そろそろ、帰りましょうか。明日も早いし。

 じゃあ、搬入の方任せますからよろしくお願いしますね。」


「え?もう少しいいじゃないですか?主任はいつも

 滝沢さんがべったりついててなかなか誘えないんですから。」


「べったりって、、、」

野乃は赤くなってしまう。


ほかの人からそう見えるのかと改めて感じた。


「同じ部署だから、、」


「アパートに帰ってもほとんど一緒じゃないですか。」


「隣の部屋だし、お互い様っていうか、、」

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