Material Boy
「はあ、完敗ですか、戦わずして…」

がっくりと肩を落としている、安藤にかける言葉なんかないのに、

何か言ってあげたくなる。


「話聞いてくれてありがとう。こんなの話したの安藤さんが初めて。

 話したらなんか楽になったわ。」


「俺も役に立ったんだ。」


「もの凄く。」


「じゃあ、俺も特別になれるかな。」


「ごめんなさい。」


「眼中にないってことですか。軽くショックです。」


「明日もよろしくね!特別頼りにしてるからね。」


「まあ、もう、仕事に燃えるしかないっすね。

 絶対成功させましょうね!!」

彼はポジティブだ。
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