Material Boy
自分の部屋に戻り電気をつけると同時に、

チャイムが鳴った。

心臓がドキンっとはねた。

ドアを開けると、

やっぱり遥火がやってきた。


「遅かったんだな。」


「うん、安藤くんとご飯食べてきた。」


「安藤と?」


「打ち合わせが長引いて、食事しながらやってたの。」


「こんな時間まで?」


「もちろん、違う話とかもしたけど。」



二人のあいだに沈黙が流れて




口火を切ったのは遥火で、


「あ~ヤキモチとか、ありえね~!!」


頭をバリバリ掻いた。





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