Material Boy
「ですから、、今までのように

海外の製品を輸入するばかりではなく、

海外のアーティストのデザインや感性を、

日本の生活にあった製品を作成し、

付加価値をつけて売り出そうといううコンセプトです。

意識的には美術館の物を手軽に買えるみたいな感じでしょうか。」


「しかし、今までは輸入食品、製品を売るということだけに特化して

 営業する会社の形態を、変える必要性を感じないんだが?」

課長はあまり乗り気でないようだ。できるなら、

余分な仕事は増やしたくない。そういう感じだ。

「この企画を実現させるためにデザイナ-を

 アメリカから連れてきました。

 現在行われているフェア-の商店街の店舗やゲートデザインや

 シンボルステ-ジも彼の作品です。」

「ほう、今日TVでインタビューされてた彼だね?

 なぜ、会議に出ていないのかね?」

「それが、午前中フェアーを手伝いに行って、

 お客様に囲まれてしまって、戻れなくなってしまって。」

 






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