Material Boy
イベントチ-ムは営業部との会議に、

牧口は海外営業部に引継ぎに、

室長も席を外しているため、

山根と二人で企画室にいた。

遥火は、今日はフェアーの会場だった商店街に

朝から行ったままだった。

空席になっている隣の席を見つめて、

ついため息をつく。

「鮎川さん。もう5回目ですよ。」

「え?」

「そうやってため息を付くのがですよ。」

「やだ、数えないで。」

「滝沢さんですか?」

「。。。」

「ずっと一緒だったんでしょうけど、いい機会だと思いますよ。

 会社では別にいたほうが、恋愛は継続できます。

 社内恋愛はそのほうがいいんですよ。」

< 158 / 228 >

この作品をシェア

pagetop