Material Boy
長いフライトで疲れたのかそのまま深く眠りについたようだった。

室長は今日から配属されると言っていた。

明日からはずっと同じ部屋で働くのかと思うと、

気分が重い。

明らかに自分と真逆な性格の彼。

大抵平日は大学へ行く室長。

アルバイトの学生もが午後からだ。

よって大半を二人で働くことが多くなるだろう。

やっていけるのだろうか。

「着きましたよ。」

ぼんやりと考え込んでいるうちに室長の自宅へ着いたらしい。

考えてみれば室長のお宅にお邪魔するのはこれが初めてだった。

予想はしていたが、大きな邸宅だった。





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