Material Boy
「そうだ電話しなきゃ。」

野乃は、室長に電話をした。

自分が大人げなかったこと、

私から慰留したこと。

明日、もう一度話すこと。

社長にも、伝えてほしいこと。

室長は、

「よかったね野乃ちゃん。偉いなあ、大人だね?」

家にいるからだろうか、女子高生モードだった。

とりあえず、一件落着?なのかな。

まあ、自分が起こした火種ではある。

ほんと、ことなかれ主義だったはずなのに、

どうしてこうなってしまったのか、答えは解りきっている、

遥火の影響だ。

「こんなわたし、悪くないよね。」

こんな独り言も増えたかもしれない。

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